2018年3月23日東京(日本)及びブリュッセル(ベルギー)発 – フレキソ印刷用感光性樹脂版開発のパイオニアである Asahi Photoproducts 社は、本日、Clean Transfer Technologyを採用した AWP™ 水現像フレキソ版を Labelexpo Southeast Asia 2018にて展示することを発表しました。この展示会は、世界各地で開催される Labelexpoの新しい試みで、バンコク国際貿易展示場にて2018年5月10~12日の日程で開催されます。Asahi Photoproducts社のブースは Stand D36 です。この展示会には、東南アジア市場で同社製品を取り扱う長瀬産業株式会社も参加致します。
「Labelexpoは世界各地で開催されており、ラベル及びパッケージングコンバーター、並びにブランドオーナーに革新的なテクノロジーを紹介する重要なイベントです。東南アジアで初のLabelexpoに参加できて大変光栄に思います。」と語るのは、アジア太平洋地域シニアセールスマネージャの Sam Yamamoto 氏です。「近年、各国政府が環境規制への取り組みに注力している中、Labelexpo Southeast Asia 2018は、環境面に配慮した当社水現像フレキソ版を東南アジアに紹介する絶好の機会と捉えています。展示会場では、当社スタッフがお客様をサポートし、AWP™ 樹脂版が高品質を保ちつつ、環境維持、OEE(稼働設備効率)、生産性をどのように向上させるかについて、分かりやすくご説明致します。当社ブースにお立ち寄りの方には、様々な印刷サンプルをご覧頂きながら、個々のお客様のニーズに最も適した樹脂版についてアドバイスを差し上げる予定です。」
Asahi Photoproducts社スタッフは、お客様に Fixed Colour Palette印刷の利点についても説明します。Fixed Colour Paletteは、最大7種類のインクを固定インキとして用い、特色インキの使用を実質ゼロにする技術です。同じインキを固定して使用するため、ジョブ毎の洗浄は不要であり、ジョブ間の切り替えスピードも上がります。更に、印刷工程での無駄が大幅に減り、時間と費用の両面において生産性が向上します。こうしたプロセスを実現できるのは、Clean Transfer Technologyを採用した同社樹脂版の見当精度が抜群であるためです。「当社の見解では、Fixed Colour Paletteこそフレキソ印刷の未来を象徴する技術であり、特にラベル印刷の分野において普及しつつあるデジタル印刷に対抗する最先端の技術と考えております。この技術により、全てのジョブは勿論、小ロット印刷においてもフレキソ印刷はデジタル印刷に対して優位となります。成熟した状況が続く東南アジアのラベル印刷市場において、多大な貢献をするでしょう。」と Yamamoto 氏は語っています。
出展物
Asahi Photoproducts社がLabelexpo Southeast Asiaに展示する新製品は、AWP™-DEW版です。新製品AWP™-DEWは、AWP™-DEF版で高い評価を受けている印刷品質特性を受け継ぎながら、製版速度がさらに向上した樹脂で、ラベル印刷やパッケージ印刷において、印刷品質は勿論、OEEの大幅な向上というメリットをお客様に提供致します。
お客様の声
Colognia Press社は、Asahi Photoproducts社の製品を使用するチェコを拠点としたラベル印刷会社です。同社では過去OEEを向上させる方法を模索していました。「当時、当社が使用していたフレキソ樹脂版では、版の洗浄と交換のために何度も印刷機を停止する必要がありました。」と語るのは、デスクトップパブリッシング事業部マネージャーの Bohdan Holona 氏です。「ロングランのジョブでは、トータル時間の半分がダウンタイムとなっていました。また、ショートランの仕事でも、印刷の初めと終わりで一貫した印刷品質の実現が出来ず、苦慮しておりました。樹脂版を洗浄するだけでなく、品質を調整するために印刷機を停止することも多々ありました。」とHolona 氏は振り返ります。Holona 氏は何社かの樹脂版を比較検討した後、Asahi Photproducts社のAWP™ 洗浄機の導入を会社に提案しました。「今では、10キロメートルの印刷ジョブでも印刷機を一度も停止せずに印刷し続ける事が可能です。印刷時間が22時間にも及ぶ仕事でも、1つの版で印刷機を停止せずに稼働させ続ける事が出来ました。しかも、刷り初めから終わりまで印刷品質は高いレベルで一貫していました。これは驚くべきことです。」と、Holona 氏はAWP™導入後の状況について語っています。
Clean Transfer技術:詳細
Clean Transfer Technologyは、Asahi Photoproducts社のフレキソ印刷用樹脂版の多くに採用されており、良好なインキ転移性を実現し、版表面やスクリーンエリア(網点)のショルダー部へのインキ蓄積を防ぎます。これにより、印刷中の版洗浄回数が減り、印刷機停止回数が削減されると同時に大幅な品質向上が可能になります。Asahi Photoproducts社の樹脂版は、版の見当精度が非常に高いため、Fixed Colour Palette印刷において極めて高品質なプロセス印刷を可能とし、特色インキの使用を最小限に抑えられます。
Clean Transfer Technologyを用いると、キスタッチでの印圧設定が可能となります。これはAsahi Photoproducts社独自のポリマー技術で版の表面張力を低くするようにデザインされているためで、インキと被印刷体との接触角を大きくすることが可能です。これによりインキを樹脂版から被印刷体へ均一かつクリーンに転移する事ができるため、お客様の高い要求を満たすことが可能となります。
Asahi Photoproducts社のClean Transfer技術およびその他の製品については、www.asahi-photoproducts.comをご覧ください。
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メディアの方へ:Asahi Photoproducts の担当者への個別取材をご希望の方は、Monika Dürr(monika.d@duomedia.com)または Asahi 担当者(vu.tb@om.asahi-kasei.co.jp)または Nagase Thailand(toshsavat@nagase.co.th)までご連絡ください。
Asahi Photoproducts社について
Asahi Photoproducts社は、旭化成株式会社の子会社として1971年に設立され、ベルギーにヨーロッパ本社を置いています。フレキソ印刷用感光性樹脂版の開発ではトップクラスの先進企業に数えられています。高品質なフレキソ印刷ソリューションを開発し、イノベーションを継続すると共に、Asahi Photoproducts社は環境に配慮した印刷を推進することを目標に掲げています。