2018年5月25日東京(日本)及びブリュッセル(ベルギー)発 – フレキソ印刷用感光性樹脂版開発のパイオニアであるAsahi Photoproducts社は、本日、Esko社主催の展示会EskoWorldに初出展することを発表しました。同展示会はテキサス州サンアントニオのハイアット リージェンシー ヒル カントリー リゾート アンド スパにて6月5~7日の日程で開催されます。Asahiの出展場所はイノベーションセンターです。
「急速なスピードで進化し続けている印刷業界において、効率性、廃棄物の削減、市場への投入期間の短縮化は極めて重要です」と語るのは、Asahi Photoproducts Europe社ビジネスディベロップメントマネージャーのStephan Doppelhammer氏です。「Esko社と提携することで、世界屈指の企業である両社が協力し、フレキソ製版において高速で効率性に優れ、一貫性の高いワークフローを構築することができました。Esko Equinoxは特色を用いないFixed Color Palette印刷を実現するために最適な技術であり、Esko社のCrystal技術は製版工程を減らし、更に工程の一貫性を高めます。加えて、Clean Transfer技術を備えたAsahiのAWP™水現像フレキソ版を採用することで、Asahi Photoproducts社とEsko社のお客様は印刷品質を高め、エコロジカル・フットプリントを削減すると同時に、革新的なレベルのOEEを実現できます」
お客様の声
北米市場において最先端のハイエンドプリンタ/パッケージングコンバータであり、最大のペットフードパッケージングプロバイダであるGateway Packaging社は、先日、Asahi Photoproducts社が提供する技術を中心に据えた製版プロセスを採用しました。最終的な決定に至るまで様々なテストを行っての結果です。「AsahiのClean Transfer技術を備えたAWP™版を使用すると、印刷速度を17%高める事が出来ました。具体的には1,640フィート/分(426 m/分~500 m/分)での印刷が可能であり、樹脂版を洗浄するための印刷機停止回数はわずか1回で済みました。従来版では樹脂版洗浄のために何度も印刷機を停止しており、大きな改善です。更に、印刷終了後も含めた2度の樹脂版洗浄時間はわずか20分でした。その結果、総生産時間は、以前の11時間から7.2時間となり、総合設備効率(OEE)は、以前のプロセスに比べて53%も向上しました」
Clean Transfer技術:詳細
Clean Transfer技術は、Asahiのフレキソ印刷用樹脂版の多くに採用されており、良好なインキ転移を実現し、版表面やスクリーンエリア(網点)のショルダー部へのインキ蓄積を防ぎます。これにより、印刷中の版洗浄回数が減り、印刷機停止回数が削減されると同時に大幅な品質向上が可能になります。また、Asahi AWP™ 樹脂版は、版の見当精度が非常に高いため、Fixed Color Palette印刷において極めて高品質なプロセス印刷を可能とし、特色の使用を最小限に抑えられます。
加えて、Clean Transfer技術を用いると、キスタッチでの印圧設定が可能となります。これはAsahi Photoproducts社独自のポリマー技術による、液体の流れを抑制できる表面張力の低い樹脂版を使用しているためです。インキは接触角が大きい小球状になります。これによりフレキソ印刷会社は、インクを樹脂版から被印刷体へ均質かつクリーンに転移する事ができるため、お客様(ブランドオーナー)の高い要求を満たすことが可能となります。
Asahi Photoproducts Europe社のClean Transfer技術およびその他の製品については、www.asahi-photoproducts.comをご覧ください。
–終わり–
メディアの方へ:EskoWorldでAsahi Photoproducts社担当者への個別取材をご希望の方、
Asahi/Eskoのプロジェクトパートナーシップのメリットの詳細をご希望の方は、Monika Dürr(monika.d@duomedia.com)までご連絡ください。
Asahi Photoproducts社について
Asahi Photoproducts社は、旭化成株式会社の子会社として1971年に設立され、ベルギーにヨーロッパ本社を構えます。フレキソ印刷用感光性樹脂版の開発ではトップクラスの先進企業に数えられており、高品質なフレキソ印刷技術を開発し、イノベーションを継続すると共に環境に配慮した印刷を推進することを目標に掲げています。