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フレキソ印刷の生産性を劇的に向上させるため、Colognia Press 社が Asahi Photoproducts 社と提携

2017年7月25日東京(日本)及びブリュッセル(ベルギー)発 – フレキソ印刷用感光性樹脂版の開発で先駆的な企業である Asahi Photoproducts 社は、本日、チェコを拠点とする Colognia Press 社が Asahi Photoproducts 社の製版システムに切り替えた事で、印刷機の稼働時間を100%向上できたことを報告しました。Asahi は、Labelexpo Europe 2017にて、Colognia Press 社に採用されている「Pinning Technology for Clean Transfer」を特長とする AWP™ 水現像フレキソ版を展示する予定です。展示会はブリュッセルで9月25~28日まで開催され、Asahi のブースは Stand 5A34 です。

「以前当社が使用していたフレキソ版では、版の洗浄や交換のため頻繁に印刷機を停止する必要がありました」と語るのは、Colognia 社デスクトップ・パブリッシング部(社内デザインスタジオ)マネージャーの Bohdan Holona 氏です。「つまり、長時間かかる作業では、印刷工程の半分がダウンタイムとなっていたことを意味します。短時間の作業でも、開始から終了までの色の均一性に満足していませんでした。版の洗浄や交換を行う度に、印刷物の品質に悪影響を及ぼすのです」

「当社の印刷チームが徹底的に調査を行ったところ、ようやく最適なソリューションを発見できました」と、Holona 氏は続けます。会社では、Asahi AWPTM 製版システムを採用したと報告しました。「今では、合計数キロメートルにも及ぶ印刷作業のほとんどを、印刷機を停止せずに実施できるようになりました。22時間に及ぶ長時間印刷でも、1セットの版だけでノンストップ作業が可能です。更に、印刷の初めから終わりまで色の均一性は維持されます。これは本当に驚異的でした」

Colognia Press 社では、Plantyst 社製のツールを使用して作業状況に関するリアルタイムデータを収集しています。「これにより、機械の生産効率をリアルタイムで把握できました」と、Holona 氏は語ります。「つまり、正確無比な数字で結果を確認する事ができます。従来のフレキソ版では、印刷機の稼働時間は20%~25%でした。今では、ほぼ毎日50%以上の稼働時間となっています」

Colognia Press 社が享受したその他のメリットは、以下のとおりです。

  • 版の洗浄や交換のために行っていた印刷機の停止という行為が、印刷の初めから終わりまで色の均一性を維持したまま、不要となりました。
  • ある大手顧客の印刷では、小さいラベルに約1 mm程度の極小文字が数多く並んでいました。「Asahi の版を使用すると、テキストの文字がはっきりと読めました」と、Holona 氏は言います。「このような高品質の印刷は、従来版では不可能なものでした。当社にとって非常に大切なこのお客様はとても満足して下さり、当社としてもお役に立つ事ができ光栄でした」
  • 印刷機の点検のために印刷版の交換が必要な場合、AWP™ 版では代替版の製版作業が2時間以内で完了します。従来版では、翌日まで待たなくてはならない場合もありました。
  • 印刷機のオペレーターも非常に満足しています。Asahi の版はあらゆる種類の被印刷体に適合し、印刷の初めに少しの調整を行うだけで、プラスチック、紙、シュリンクスリーブ、チューブラミネート、繊維物、当社が使用するその他の材料で高解像度の印刷が可能となります。
  • 以前は1時間以上かかっていたジョブ間のセットアップ時間も、AWP™ 版の見当精度が非常に高い事により、わずか数分程度にまで短縮されました。
  • とても手厚いサポートが Asahi Photoproducts 社から受けられます。実際に Holona 氏によると「Asahi のサポートは完璧」との事です。

Labelexpo Europe にお越しになった方には、Asahi のエキスパートが「Pinning Technology for Clean Transfer」を採用した Asahi 樹脂版や、Colognia 社及び他の印刷会社が達成した実例についてお話させていただきます。

「Pinning Technology for Clean Transfer」の詳細

「Pinning Technology for Clean Transfer」は、Asahi のフレキソ印刷用樹脂版の数多くに採用されており、良好なインキ転移を実現し、版表面やスクリーンエリアのショルダー部へのインキ蓄積を防ぎます。これにより、印刷中の版洗浄回数が減り、印刷機停止回数が削減されると同時に大幅な品質向上を可能とします。Asahi の樹脂版は、版の見当合わせ精度が非常に高いため、Fixed Colour Palette印刷において極めて高品質なプロセス印刷を可能とし、特色の使用と管理を最小限に抑えられます。

また、「Pinning Technology for Clean Transfer」は軽印圧の印圧設定を可能にします。特別に開発した Asahi 高分子化学により実現された版面の張力の低さを利用し、インキの流出を抑え、インキは接触角が大きく止め点が高い小球状になります。その結果、版から被印刷体へのインキ転移をより均質化できるため、フレキソ印刷会社はますます増大する顧客の品質要求を満たすことができるようになります。

「Pinning Technology for Clean Transfer」及び Asahi Photoproducts Europe 社が誇るその他のフレキソ印刷ソリューションの詳細は、www.asahi-photoproducts.com をご覧ください。

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画像キャプション

IMG_1171: Set of tubes for hand creams – printed with standard set CMYK + one spot color. They are fully matte varnished with partial glossy varnished area on logo “isolda”.

IMG_1171 + IMG_1182: Muscle pump shot – shrink sleeves. Reverse print (CMYK+opaque white). Top yellow area is perforated in two directions. Main goal was security – customer wants to prevent opening before delivery to end user.

メディアの方へ:Asahi Photoproducts 社の担当者への1対1の取材をご希望の方は、Monika Dürr(monika.d@duomedia.com)までご連絡ください。

Asahi Photoproducts について

Asahi Photoproducts 社は、旭化成株式会社の子会社として1971年に設立され、ヨーロッパ本社をベルギーに構えます。フレキソ印刷用感光性樹脂版の開発ではトップクラスの先進企業に数えられています。高品質なフレキソ印刷ソリューションを開発し、イノベーションを継続すると共に、Asahi Photoproducts 社は環境に配慮した印刷の未来を推進することを目標に掲げています。

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